今回の記事は「個人間融資 ボケてないのに赤信号を渡る高齢者」です。
【第1位】都合が悪くて、聞こえないふり
「忘れず薬を飲んでね」「部屋を片付けて」と言ったのに、親が聞こえないふりをしたり、返事はしたものの、実際は頼んだことをやってくれないことがよくあります。
これは性格が頑固になったわけではなく、聴力が低下し、本当に聞こえていないことがほとんどです。なかでも聞こえにくくなるのが、「高い音」です。特に若い女性の声は聞き取りづらくなります。
ただし本人は、「聞こえない」とは言ってくれません。「聞き返したら悪い」と気を使ったり、確認が面倒になったりして、わかったふりをすることが多いです。ところが肝心の内容が聞こえていないので、頼んだ通りには行動してくれないわけです。
難聴が原因なら、家族が「ちゃんと聞いてよ!」と怒鳴っても問題は解決しません。まずは試しに、いつもより低い声でゆっくりと話しかけてみてください。早口になりやすい人は、親が話すスピードに合わせるよう心掛けてください。また、難聴の予防改善にはマグネシウムが効果的なので、海藻やアーモンドなどを食生活に取り入れるのもよいでしょう。すでに難聴が進んでいるなら、補聴器の使用も検討してください。日本では補聴器に抵抗を感じる人が多いのですが、最近のものは非常に小さく、耳に装着してもほとんど目立ちません。
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