今回の記事は「個人間融資 ヨーロッパ”フランス”では8歳から性教育」です。
真っ正面から息子と向き合って話し合うことを避けた
ここで早く答えないとナメられる。
私は、持っていた包丁が震えているのを気取られないように大きく息を吸って、答えた。
「3日? そんなのよくあるよ。それより、マリーちゃんのお母さん、助産師さんだったよね。私より詳しいはずだから、そっちに話したほうがいいんじゃない?」
責任回避。またしても、私は、真っ正面から息子と向き合って話し合うことを避けたのだ。
「それ、いつの話? あんたたちセックスするときに避妊するの忘れちゃったの? そうならどうにかしなくちゃいけない。お医者さんに行って、中絶ピルもらうとか。マリーちゃんのお母さんとは話し合えると思う?」と、冷静に話すこともできたはずだった。
このときの親としての挫折感が、本書を書く出発点となった。
次の記事に続きます。